コラム
性格とうつ病について
うつ病はどなたでもかかりうる病気ですが、うつ病にかかりやすい典型的な性格傾向があるといわれています。
代表的なものとして、真面目で責任感が強く、几帳面、完璧主義、周囲に気を遣いすぎるなどの特徴を持つ、メランコリー親和型と呼ばれる性格傾向があります。その様な人は概して仕事が出来て優秀であり、周囲からの評価も良く、頼りにされます。一方で、柔軟性に欠けていたり、自責的であったり、周りの期待に応えようと一人で頑張りすぎてしまい、ストレスを抱え込みやすいといった面もありますので、うつ病の発症につながりやすいのかもしれません。
また、最近は、メランコリー親和型とは異なり、自己中心的、依存的であり、何か問題が起こったら周囲のせいにしやすい、傷つきやすい等の性格傾向を持つ人のうつ病が散見されるようになり、新型うつ病と呼ばれることもあります。
このコラムを読んでくださっている方の中に、「自分の性格傾向に当てはまる」と感じた方がおられるかもしれません。しかし、当てはまったからと言って、必ずしもうつ病になるというわけでは、もちろんありません。うつ病は、性格傾向だけでなく、遺伝的要因や環境的要因など、様々な要因の相互作用により発症するからです。
真面目すぎる方も繊細すぎる方も、ストレスを溜め込まないように注意して、うつ病を予防しましょう。
【東京海上日動メディカルサービス株式会社 健康プロモーション事業部】