コラム

自分への信頼感

日々みなさまからのご相談をお受けしているなかで、よく頭に浮かぶキーワードがあります。それは「自分への信頼感」です。こうして文字にしてみるとあっさりしているのですが、自分を信頼するということは簡単なようでとても難しいことなのかもしれません。

うつ病を発症された方は、気力や興味を失い、自分を責め、周囲に申し訳ないと感じ、消えてしまいたい気持ちになります。人間関係で悩んでいる人の中にも、相手に強く叱責されたり、弱点を突かれたり、見下すような態度を取られたりして、すっかり自信を失ってしまう方が多くいらっしゃいます。また普段元気な方でも、仕事でミスをしたり、成果を出せなかったりすると、がっかりして自信を失うこともあるでしょう。 でもよく考えてみると、世の中で成功している人は、人より多く失敗を重ねているとも言えます。また、全てにおいて100点である必要もありませんね。身の丈の自分自身を受け入れ、このぐらいの自分で大丈夫なんだと思えると、すっと楽になるかもしれません。

ちょっぴりであっても「自分への信頼感」を取り戻せたことによって、悩み苦しんでいた方々がよい方向に向うケースを、私たちはご相談を通して経験してきました。きっかけは様々です。友人からの暖かい言葉、たまたま目にした同じ症状で悩んでいる人の記事、家族の愛情とサポート、詩や音楽、映画や小説などなど。

カウンセリングでは、このようなきっかけ探しのお手伝いもいたします。みなさんも、自分をちゃんと信頼しているか、ちょっと振り返ってみませんか?

【東京海上日動メディカルサービス株式会社 健康プロモーション事業部】

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