最近、「新型うつ」という言葉を耳にしませんか。学術的な名称ではないのですが、自分が傷つくことには敏感で、うまくいかないことは周りの人のせいにしてしまう、仕事中だけ元気がなくなり、会社の外では元気というような、心の不調を「新型うつ」と呼びます。

一見すると、病気かどうかがはっきりわからないのですが、本人は苦しいと感じていますし、心療内科の受診と服薬、カウンセリングは効果があります。

従来のうつとは少し違う「新型うつ」の方との接し方のコツを三つご紹介いたします。

(1) 本人を理解する

本人の気持ちを想像しながら話を聴いてみてください。そうすることでその方なりの思いや傷つきを理解できることがあります。理解できれば次の対応法を一緒に考えられるかもしれません。

(2) 時には背中を押してあげる

信頼関係がベースにあることが前提ですが、時には「がんばってみよう」と背中を押してあげることが必要な時もあります。また、「今復職しておけば査定に影響が出ない」など合理的な観点から話をしたほうがスムーズに受け入れてもらえることができます。

(3) 育てる感覚で接する

できている部分を評価したり、ストレスとうまく付き合える方法（気分転換や規則正しい生活）を勧めてみてください。

関わりすぎも放任主義もよくありません。そして自分が疲れ果てないように、気をつけてくださいね。