コラム

メンタル相談で、特に多い相談は?

答えは、睡眠に関するご相談です。人が心身の健康を崩しかけた時に、第一に表れる反応が睡眠障害と言えるでしょう。今回は、その睡眠に関する代表的な勘違いを知っていただければと思います。

(1)寝付けない時には、布団の中で眠気がくるのをひたすら待つべき!?
1日か2日程度ならともかく、まんじりともせずに夜を明かすことを何日も繰り返す場合には注意が必要です。人には「条件付け」という機能が備わっており、ある条件に対してある特定の反応を繰り返すほど、その条件と反応が結びついてしまいます。つまり「クセになる」わけです。「いつもの部屋のいつもの布団に入る→寝付けない」がクセになってしまった状態が、慢性の睡眠障害とも言えます。なかなか眠れない時には、思い切って寝床から離れて、自然な眠気が訪れるまで別室でぼんやり過ごしたり、刺激の少ない音楽を聴きながら過ごすことをお勧めします。
(2)アルコールを飲めば眠れるので、薬はまだ必要ない!?
お酒を飲みすぎた夜、妙な時間に目が覚めた後、寝付けなくなった経験はありませんか?アルコールが効果的なのは、寝入るまでのほんの短い時間だけです。アルコールは中枢神経を賦活させる効果が強いため、むしろ熟睡を阻害します。また、薬に対する不安としてよく挙げられる習慣性については、アルコールの方がずっと強いと言えます。

酒宴が増える時期ですが、ぐっすり眠るためにも、飲みすぎには注意してくださいね。

【東京海上日動メディカルサービス株式会社 健康プロモーション事業部】

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