コラム

~さまざまなコミュニケーション~非言語コミュニケーションを使っていますか?

私たちの日常の“コミュニケーション”には、“言語的”なものと“非言語的”なものが存在しています。では、どちらをより多く使っているか、ご存知でしょうか?心理学者のメーラビアンは、初対面の人と話す時、相手を判断するのに何が最も影響しているか、という調査をしています。

  • 1. 態度・表情(非言語的なもの)55%
  • 2. 声・トーン(準言語的なもの)38%
  • 3. 言葉・文章(言語的なもの)7%

つまり、話した内容よりも、話し方や表情・声などで、第一印象を決めているということになるのです。この傾向は一般的なコミュニケーションでも同様と言われています。例えば相手のちょっとした表情・態度などから、“何か良いことでもあったかな?”“今日は調子が悪いのかな?”などに気付けたりしますね。

また日本語には「腹が立つ」「肝をつぶす」「手に汗を握る」などさまざまな身体の部位を使った表現があります。これらは言語表現として用いられますが、身体をイメージすることで、“そうそう、その感覚!”とうなずけるような表現として多用されています。つまり、言語コミュニケーションだけでは表現できない部分を、補っているとも考えられますね。

さらに“非言語コミュニケーション”には、“身体と身体のふれあい=ボディタッチ”を通したものも含まれています。例えば、素肌のままの赤ん坊の胸を、母親の胸と合わせるようにして抱く【カンガルーケア】などが、その代表です。この方法の継続で、赤ん坊の睡眠の質が上がったり、機嫌よく目覚めることが増えるといった、情緒や身体リズムの安定に効果があるという研究も報告されています。

近年では、業務の中でメールなどのツールは欠かせないものとなっていますが、上司と部下のコミュニケーションも、メールだけだとちょっとした表現で誤解を生じることもありませんか?相手のちょっとした雰囲気から気持ちを汲み取ったり、思いやりの気持ちを身体で表現するなど、非言語のメッセージを日常生活の中にちょっと、取り入れてみることで、あなたのコミュニケーションが少し変わるかもしれませんね。

【東京海上日動メディカルサービス株式会社 健康プロモーション事業部 EAP室】

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